
動物にとって“歯”は“食物を噛むためのもの”であったり、“他の生物を確保するための武器”でもあります。
一方人にとっては“食物を噛むため”のものであり、“発音をするためのもの”であり、さらには“美しさや清潔さの象徴”でもあります。
では、「歯と口の働きは?」といえば……
第1に挙げられるのは“咀嚼運動”という食物を歯で食べる運動です。強くしっかりと食物を噛むことによって私たちの大脳には大量に血液が流れ込みます。
また咀嚼運動を行う歯と口は“第三の心臓”とも言われています。
「老人の歯の本数と心臓の不整脈とは関係が深い」ということも報告されているように、“噛む”ということは、大脳だけでなく心臓にも直接影響を与えているようです。
現代は柔らかい食物が多くて噛む回数が減ったために、咀嚼筋が弱っている人が多いと言われています。 歯と口の働きの第2は、“嚥下(飲み込む)運動”を助ける働きです。
私たちは食物を呑み込むときだけでなく、水やつばを飲み込むときにも無意識に奥歯を強くくいしばって接触させています。
第3の働きは、“ストレスを感じたときにくいしばって対抗する”というものです。
現代のストレス社会では、どうやらこのあたりに病気の原因となっているようです。
無意識のうちに行っている歯ぎしりやくいしばりは、ストレスの発散とも関係しています。
そして強い力で持続時間が長いと、歯だけでなく顎の関節、噛む筋肉、首の周りの筋肉までをも緊張させて交感神経の興奮を招きます。
第4の働きとしては、“歯が首の筋肉を支えている”というものです。
首の筋肉は私たちの姿勢との関連も深く、そのために歯の本数と姿勢とも関連してくるようになります。
また、車のタイヤの空気圧のバランスが悪いとハンドルが左右にぶれやすくなってまっすぐにはしれなかったり、靴が左右違ったり足にまめができてしっかり踏ん張れないと足首に痛みが出てきたりするように、私たちの歯も噛み合わせが悪くなると体調にまで影響してきます。
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